みなさまこんにちは!キャル株式会社のゆーな(@cal_public)です。
私は未経験でIT業界に入り、現在では広報を担当していますが、転職時には、基本的なIT知識はおろか、IT用語すらほとんど理解していない状態でした。
そんな私が、IT業界に転職できた理由や背景をもとに、IT業界で転職を考えている方に向け、転職理由や志望動機の作成についてお伝えしたいと思います。「なぜIT業界に転職したいのか」を自分の言葉で語れるかどうかが、選考の合否を左右するのです!
本記事では、IT業界の市場動向や将来性、キャリアパスの広がりを押さえつつ、説得力のある転職理由と志望動機の作り方を、未経験者・経験者それぞれの視点から具体例つきで解説します。
あわせて、面接での伝え方のコツや、ネガティブになりがちな理由の言い換え方まで丁寧にカバーしていますので、読み終える頃には、「自分の強み×企業のニーズ×市場トレンド」を一本のストーリーに束ねて語れるはずです。
転職や未経験でIT業界に挑戦しようと考えている方はぜひご一読ください。
IT業界の魅力と成長性は?
IT業界の魅力は、大きく「構造的な成長性」と「キャリアの多様性」に集約されます。
AI・クラウド・セキュリティといった分野は、産業全体のデジタル化を背景に、恒常的な需要が見込まれる領域です。さらに、企画・開発・デザイン・運用・データ活用など、職種の選択肢が広く、スキルチェンジやキャリアアップの通路が複線化しているため、長期視点での伸びしろを描きやすいのが特長と言えます。
IT業界の市場動向と将来性
直近の市場動向を語る上で外せないキーワードが「AI」「クラウド」「セキュリティ」です。
各領域は業務効率化・新規事業創出・リスク管理を同時に押し上げ、企業競争力の源泉になっています。志望動機に落とし込む際は、最新データを参照しながら「どの分野が、なぜ伸びているのか」を具体的に説明し、そこに自分自身の経験や学習計画を結び付けることで、説得力が一段と高まります(例:生成AIの業務活用、クラウドネイティブ化の推進、ゼロトラストを軸にしたセキュリティ強化など)。
また、将来性を語る際は「拡大を示すデータ」→「新技術の波及」→「必要スキル」の順で整理しましょう。
例えば、DX(デジタルトランスフォーメーション)の浸透でクラウド移行やデータ活用が進み、Pythonなどのプログラミング、クラウド設計、セキュリティの知見に対する需要が継続的に高まっています。これらの成長分野×必要スキルの接点を、自分の学習・実務経験とリンクさせて語ることが、強い転職理由の骨格になります。
IT業界でのキャリアパスの多様性
IT業界のもう一つの大きな魅力は、キャリアパスの選択肢が豊富なことです。
IT業界の職種は専門性が高いと思われがちですが、エンジニア(アプリ/インフラ/データ)、デザイナー、QA、プロジェクトマネージャー、セールスエンジニア、カスタマーサクセスなど、役割の横展開がしやすく、成長段階に応じたキャリアの乗り換えも比較的おこないやすい環境なのです。
志望動機では、第一歩の職種だけでなく「その次」にどのような役割に広げたいか(例:開発→テックリード→PdM、運用→SREなど)まで触れると、中長期の可能性を示せます。
また、説得力を高めるために「職種の列挙」「成長機会の説明」「事例紹介」を組み合わせるのが有効です。例えば、未経験でITサポートに入り、業務でSQLやSaaS管理を学びつつ、将来的にデータエンジニアやCSOpsに広げる、といった具体的な仕事内容と段階的な拡張の道筋を提示すると、面接官はあなたのロードマップを明確にイメージしやすくなり、明確なアピールとなるでしょう。
転職理由を考える際のポイント
転職理由=「自分の強み・価値観」×「相手(企業)の課題・方向性」の交点を言語化しアピールすることです。
思いつきで並べるのではなく、自己分析→企業研究→ポジティブ言い換えの順で組み立てると、一貫したストーリーになります。
面接官が知りたいのは「なぜ今、なぜ当社、なぜその職種か」。
この3点を、データと具体例で補強しながら語れるように準備しましょう。
自己分析の重要性
自己分析の目的は、再現性のある強みと動機の源泉(価値観)を可視化し、転職理由の芯を作ることです。
まずは過去の経験を「課題→行動→成果(数値)」で棚卸しし、どんな状況で力を発揮しやすいか(または落ちやすいか)を見極めます。
STAR/CARで事実を整理すると、後段の志望動機との接続がスムーズになります。
- 手順(60~90分)
1.直近2~3年の出来事を3~5件選ぶ(成功・失敗どちらも)
2.S/T(状況・課題)→A(行動)→R(結果)で一行化し、数値を添える
3.楽しかった/辛かった理由を言語化(価値観ドライバーの仮説)
4.共通する強みのパターン(例:合意形成、課題分解、習熟の早さ)を抽出
→ここで得た自分の型が、転職理由の中核になります。
- アウトプット例(自己分析→理由化)
「顧客要望の衝突を整理し、合意形成に導く役割で評価された」
=強み:論点整理・期待値調整→理由:CS/PMなど人と要件をつなぐ役割に適性を感じたため。
自己分析で出たワード(将来性/成長/挑戦/学びなど)や特徴は、のちほど市場動向や企業の戦略と結び付けて使うと、説得力が跳ね上がります。
企業研究を通じた理解
良い転職理由は、企業研究の深さに比例します。プロダクト、顧客、競合、収益モデル、技術スタック、組織フェーズを押さえ分析し、相手の現在地と次の一手を仮説で描きましょう。
一次情報(公式サイト・ブログ・採用ページ・プレスリリース)を基点に、レビュー・SNS・イベント登壇資料で裏取りすると、表現が的確になります。
企業研究シート(項目例)
- 事業:主力プロダクト/対象顧客/収益の柱
- 技術:プラットフォーム/言語/クラウド/開発体制
- 戦略:成長ドライバー(例:AI・クラウド・セキュリティ)/KPIの示唆
- 採用:求める人物像/評価軸/育成・オンボーディング
- 自分の接点:経験・強みが貢献できる論点(3つ)
→右端に「だから御社」の一文を書き足すと、そのまま志望動機の骨子になります。
市場×自分の合わせ技(例)
- 「クラウド移行とゼロトラストの推進は今後も伸びる(市場)。私は運用監視での切り分け力と、CFn/Terraform学習での自動化志向がある(自分)。SRE補助として信頼性向上に貢献できる。」
企業研究の成果は面接の質問(「なぜ当社?」)に直結します。
事業の方向性→自分の強み→入社後の具体的な貢献の順に語れるよう、メモを1ページにまとめておきましょう。
ポジティブな転職理由の作成方法
ネガティブな理由(不満・対立・待遇面など)をそのまま伝えると評価を落としがちなので注意が必要です。
「学びと貢献」へ言い換えるのが鉄則で、フレームは現状→学び(気づき)→次環境での活かし方→応募した企業との接点。
この際、成長領域(AI/クラウド/セキュリティ)やキャリアの多様性とリンクさせると、前向きな動機として伝えることが可能です。
【NG→OK言い換え例】
- NG:「給料が低い、年収を上げたい」
OK:「成果とスキルで評価される環境で、クラウド運用と自動化の経験を広げたい」 - NG:「上流に関われない」
OK:「要件整理や信頼性指標に関与し、SRE/品質の観点で価値を出したい」 - NG:「会社の将来が不安」
OK:「成長分野(AI/セキュリティ/クラウド)に注力する御社で、長期の学習計画とあわせて中期ロードマップを実現したい」
【1分テンプレ(そのまま使えます)】
現状:○○の業務で△△を担当し、Aという強みを評価いただいた。
学び:一方で□□の経験が限定的で、Bの力を伸ばす必要を感じている。
活かし方:そこでC(具体スキル)を強化し、D(職種)としてE(貢献)を実現したい。
接点:御社のF(戦略・プロダクト)は市場動向にも即しており、私のA×CがFに最短で貢献できると考えています。
まとめ:自己分析で芯を作り、企業研究で接点を探し、ポジティブな言い換えで伝わる理由に仕上げる。この順番が、面接官の「納得」を生みます。
IT業界未経験者向けの志望動機
未経験の志望動機でいちばん大切なのは、「学びの証拠」×「貢献の具体性」×「市場動向との接点」を一本のストーリーにまとめることです。
面接官は「なぜ今」「なぜIT」「なぜ当社」を知りたいので、自己分析→企業研究→言い換え(ポジティブ化)の順で芯を作り、資格・成果物・数値で裏付けましょう。特に、ITパスポート→基本情報などの入門資格は共通言語として強力です。学習ログやミニ成果物を添えると、未経験でも説得力が段違いに上がります。
未経験者が伝えるべきポイント
1.学びの事実(資格・成果物)
入門資格(ITパスポート→基本情報)や、手順書/FAQ/テスト観点表/小アプリなどの見える証拠を提示します。学んだだけでなく実務にどうつながるかまで語ると強いです。
2.市場動向との接点(なぜ今ITか)
AI・クラウド・セキュリティなどの成長分野を簡潔に押さえ、そこで自分の学習計画/強みがどう生きるかをリンク。市場×自分の合わせ技は納得感を生みます。
3.入口職種と貢献像(最初の3か月を具体化)
未経験が入りやすいITサポート/QA/運用監視/CSなど育成前提の職種を選び、最初の3か月の到達目標や日々のKPI(一次解決率、バグ票品質、MTTRなど)へ落とし込む。
4.再現性のある強み
対人経験(傾聴・要約・合意形成)や事務・接客で培った手順遵守/記録の正確さ、学習を継続できる姿勢を、数値や具体例で示す。
5.書類と話し方の型
書類はITらしさ×数字×読みやすさで構成し、面接ではSTARで「事実→解釈→学び」を簡潔に。
要点:証拠(資格・成果物)+接点(市場・企業)+初期貢献(KPI)をワンセットで考えること。語り口は前向きに学びと貢献へ言い換えます。
具体的な志望動機の例文
例1:ITサポート志望(情シス・ヘルプデスク)
現職では接客業でクレーム一次対応とFAQ整備を担当し、平均対応時間を30%短縮しました。学習面ではITパスポートを取得し、GoogleWorkspaceの権限設計や手順書を個人で作成・公開しています。
御社はSaaS活用の標準化とオンボーディング強化を掲げており、一次解決率の向上やナレッジ整備で早期に貢献できると考え志望しました。入社後3か月はアカウント運用のSLA遵守とFAQ体系化をKPIに据え、半年で問い合わせの自己解決率+20%を目標に取り組みます。
例2:QA(テストエンジニア)志望
事務職で手順書の改訂とミス発生率の可視化を進め、月次の入力ミスを40%削減しました。並行してテスト技法とバグ票の書き方を学び、テスト観点表とE2E自動化(5本)をGitHubで公開しています。
御社プロダクトは機能追加のスピードが速く、回帰テストの効率化やバグ票品質の向上で開発サイクルを支援できると考えています。まずはクリティカル導線のテスト設計を主担当として、欠陥検出率の向上にコミットします。
例3:運用監視→SREを見据えた志望
BPOでの夜間当番で、エスカレーション基準とタイムライン記録をルール化し、復旧時間(MTTR)の短縮を実現。学習面ではAWSクラウドの基礎と監視ランブックを作成しました。
御社のクラウド移行と信頼性指標(SLO/SLI)の整備に関心があり、まずは一次切り分けの精度向上とアラートチューニングから貢献し、将来的にIaCによる自動化にも挑戦したいと考えています。
例4:ジュニア開発(Webアプリ)志望
独学でITパスポートを取得後、React/Next.js+Supabaseで小規模アプリを公開し、README/デモ動画/簡単なテストを整えました。課題をIssue化→PRで解決→レビュー反映の流れで管理しています。
御社のクラウドネイティブな開発体制とコードレビュー文化に惹かれ、まずは小機能の実装と不具合修正で速度と品質を両立させ、将来的にはパフォーマンス最適化に取り組みたいです。
60秒テンプレ(汎用)
現状:○○で△△を担当し、A(強み)を評価された。
学び:□□を強化するため、資格・成果物Bを準備。
貢献:初期はKPI(一次解決率/欠陥検出率/MTTRなど)で価値を出す。
接点:御社の戦略・プロダクトCは市場動向と合致し、私のA×Bが最短で貢献できる。
IT業界経験者向けの志望動機
経験者の志望動機は、「成果の再現性」×「事業インパクト」×「次に伸ばしたい能力」を一本のストーリーに束ねることが鍵です。
面接官は、あなたのスキルセットだけでなく、どの課題に、どんな型(プロセス)で、どれだけの効果を出したかを知りたがっています。したがって、成果指標(例:SLI/SLO・MTTR・CVR・ARR・欠陥検出率・工数削減率)と、その成果がなぜ再現できるのかを、企業研究の結果と結び付けて語りましょう。
経験者が伝えるべきポイント
1.事実ベースの成果(数値+期間+役割)
CAR/STARで課題→行動→結果を一行で言い切る。数値は分母・分子・比較対象(前年・導入前・他施策)まで示すと説得力が跳ね上がります。
例:「監視の閾値設計を再構築し、誤検知を60%削減、MTTRを35%短縮(3か月、主担当)」。
2.再現可能な型
成果に至る思考と手順(要件化→計測→仮説→実装→検証→定着)を明文化。新しい環境でも同じ型で回せることを示し、「だから御社でも活かせる」に接続します。
3.市場・事業との接点
企業研究で把握したプロダクト/顧客/技術スタック/成長ドライバー(AI・クラウド・セキュリティ)に、自分の強みをどう当てるかを明示。「御社が進めるクラウドネイティブ化×自分のIaC経験」のように掛け算で表現すると効果的です。
4.次に伸ばしたい能力とキャリアパス
今できることとこれから伸ばしたい領域
(例:SREの信頼性指標、データ基盤のガバナンス、PdM視点のKPI設計)をセットで伝えると、中長期の共に伸びる人材として映ります。
5.言い換えの作法(ネガ→学び→貢献)
環境への不満に終始せず、学びと次の環境での活かし方に転換。
例:「レガシー基盤で改善余地を見いだし、段階的に監視・自動化を導入。御社のクラウド移行で、この段階移行の経験を活かせる」。
60秒テンプレ(経験者用)
現状/役割:○○で△△を担当。
成果:××をKPI(数値)で改善(期間・規模)。
型:要件化→計測→仮説→実装→検証→定着のプロセスで実現。
接点:御社の事業/技術(AI/クラウド/セキュリティなど)に対し、上記の型をSLO設計/CVR改善/工数削減で再現可能。
展望:入社後はA領域を深め、Bロール(例:テックリード/SRE/PdM補佐)へ広げたい。
具体的な志望動機の例文
例1:バックエンドエンジニア(B2BSaaS)
現職では決済モジュールのパフォーマンス最適化を担当し、N+1解消とキャッシュ戦略によりレスポンス中央値−42%、スループット+55%を達成(4か月、チーム4名)。カナリアリリース→計測→段階反映の運用を定着させました。
御社はクラウドネイティブ×B2BSaaSでの機能拡張が進んでおり、高トラフィック下の一貫性担保とスキーマ進化の観点で貢献が可能です。まずは、決済/課金導線の整流化と性能ボトルネックの解消を短期KPIとして、半年でSLI(p95応答時間)の改善を狙います。将来的にはドメイン駆動設計の整理とテックリードへの展開を目指します。
例2:SRE/インフラ(信頼性・自動化)
監視の閾値(いきち)・関連付けを見直してアラートノイズを60%削減、MTTR35%短縮を実現。SLO/SLIを導入し、エラーバジェットを意思決定に反映。IaC(Terraform)で環境差分ゼロ運用を確立しました。
御社のゼロトラスト/マルチクラウドの方針に対し、信頼性の指標設計→運用→自動化→文化定着の型で貢献します。初期はアラートチューニングとランブック整備、中期は容量計画とカオス実験の仕組み化を推進します。
例3:フロントエンド(プロダクトグロース)
WebVitalsを基準にTTI−38%を達成、CVR+12%に寄与。A/Bテストと計測基盤(イベント設計)の整備で、改善を継続可能にしました。
御社のPLG(Product-LedGrowth)戦略において、計測→仮説→UI最適化のループをリリース規律とセットで回し、アクティベーション率とN日継続を改善します。UIのアクセシビリティ指標も並走で底上げします。
例4:データエンジニア(基盤整備)
DWHをレイクハウスへ移行し、ETLの再設計で処理時間−70%、データ鮮度(T+0)を実現。データ品質ルールと監査ログを整備しました。
御社のデータ活用強化に対して、スキーマ管理・カタログ・権限統制の観点から意思決定の速度を支える基盤を作ります。KPIはパイプライン成功率とBI指標の整合率で追い、事業KPIへの貢献を可視化します。
例5:PM/PMO(開発プロセス・越境型)
課題→優先順位→MVP→検証の型を浸透させ、リードタイム−28%、リリース失敗率−60%を達成。KPIレビューの定例化とリスク/変更管理を仕組みに落とし込みました。
御社の新規/既存プロダクト両輪に対し、仮説検証とステークホルダー調整の両面で成果を再現します。短期はバックログ整理と定例会の設計、中期はKPIツリーの合意形成を進めます。
例6:CS(技術寄り)→プロダクト連携
重要顧客のオンボーディング標準化でタイム・トゥー・バリュー−40%、継続率+8pt。解約理由の定量化と機能ロードマップへの反映を仕組み化しました。
御社のSaaSスケールにおいて、ヘルススコア設計→改善施策→プロダクトFBの循環を高速化し、NRRの底上げに貢献します。
志望動機チェックリスト(提出前に3分で最終確認)
- 1行要約で「役割×成果×期間×規模」が伝わる
- 数値は分母/比較対象/期間まで明記
- 再現プロセス(要件→計測→仮説→実装→検証→定着)を語れる
- 企業研究の接点(事業/技術/顧客/成長ドライバー)との掛け算がある
- 次に深めたい能力とキャリア展望が示されている
- ネガは学び→次環境での活かし方に言い換え済み
ひとこと:経験者の志望動機は数字と型と接点。市場動向×企業戦略×自分の強みを一直線に結ぶと、短時間でも深い納得感が生まれます。
IT業界特有の転職理由
IT業界を志望する理由として、プロジェクトの多様性とチームワークの文化は外せません。
技術も顧客業界も目まぐるしく変わる環境で、エンジニア一人の力ではなくチームで価値を創る前提が強いです。この構造そのものが、成長志向の方にとって強力な動機になります。以下では、選考で伝えやすい切り口と具体表現をまとめます。
プロジェクトの多様性
ITの現場は、業種・規模・技術スタックが本当に多彩です。B2BSaaSの新機能開発、レガシー刷新の上流工程、AI/データ活用のPoC、セキュリティ強化など、同じ開発でも求められる設計思考やリスク管理の勘所がプロジェクトごとに変わります。この違いの連続が視野の拡張とスキルの水平展開を促し、キャリアを豊かにしてくれます。
言い切り方の例
- 「異なる業界・技術の複数プロジェクトに関わることで、要件定義から設計・実装・検証までの上流工程の理解を広げ、課題解決の引き出しを増やしたい」。
- 「多様な案件で新しい技術に触れ続けることが自己成長に直結するため、学習意欲を実務で循環させられる環境に魅力を感じている」。
キーワード(面接でのフック):プロジェクト/上流工程/設計/分野/幅広い/リスク/企画。読み手が知りたい「どんな場面で、何を学び、どう役立つか」に直結する語を選ぶと通りがよくなります。
チームワークの重要性
ITはチーム戦です。要件整理・設計レビュー・コードレビュー・QA・リリース運用まで、役割を越えて連携することで品質が担保されます。だからこそ企業は、柔軟な思考/チームワーク/最新技術への適応力を重視しているのです。コミュニケーション能力やフィードバックを受け入れる姿勢は、スキルと同じくらい評価の対象になります。
言い切り方の例
- 「設計段階からレビュー文化に参加し、論点整理と合意形成でチームの生産性に寄与したい」。
- 「意見の共有とフィードバックの受容を通じて、短いサイクルで改善を回すチームに魅力を感じている」。
補足:志望動機では、自分の特性(学習意欲/論理的思考/コンプライアンス意識/コミュニケーション)と、チームで成果を出す文脈を具体的なエピソードに結びつけて語ると、一気に説得力が増します。
ひとこと:多様なプロジェクトで伸びる×チームで価値を最大化する。この2軸は、IT業界特有の強い転職理由として、どの職種でも筋が通ります。
IT業界で求められる特性とスキル
ITの選考で高く評価されるのは、技術知識そのものだけでなく、変化の速い現場で成果を出すための思考の型とチームでの振る舞いです。
面接官は「なぜその判断をしたのか」「同じ結果をまた出せるのか」を見ています。ですので、学び続ける姿勢×論理的な問題解決×伝える力を、成果物や数値で見える化して伝えるのが最短ルートになります。
必要な特性と知識・スキル
1)コア特性(ソフトスキル)
- 学習継続力:新技術の吸収と試す→振り返るの小さなサイクルが回せる。週次の改善を積む人は伸びが速いです。
- 論理的思考と切り分け:状況→仮説→検証→結論の手順で、原因候補を優先度付けできる。QA/運用/サポートでは必須。
- コミュニケーションと協働:結論から伝える・レビューを歓迎する・他職種と目的を共有する。チームで価値を最大化できる人が評価されます。
- 顧客/利用者志向:機能や運用の先にいる人の成功を想像し、仕様や優先順位を調整できる。
- セキュリティ・コンプライアンス意識:最小権限や情報の取扱いなど、当たり前を当たり前に守れる。
2)基礎知識(ハードスキル)
- IT横断知識(ITパスポート相当):情報セキュリティ/ネットワーク/DB/開発プロセスの共通言語。
- 開発基礎(基本情報相当):アルゴリズム・データ構造・計測の考え方。設計やテストの会話が噛み合います。
- クラウド/インフラ入門:クラウドの基本概念、監視とSLO/SLI、IaCの触り。信頼性の会話の土台に。
- ツール運用:Git/GitHub、チケット/ナレッジ、テスト管理、SaaS管理(GoogleWorkspace/Microsoft365など)。
3)証拠化のコツ(選考で効く見せ方)
- 成果物:小さなWebアプリ/テスト観点表/監視ランブック/手順書などを公開。
- 数値:一次解決率、欠陥検出率、MTTR、CVRなど分母と分子をそろえて記載。
- 読みやすい書類:結論先行・箇条書き・リンクでITらしさ×数字×簡潔に。
ひとこと:学ぶ→やってみる→可視化する。この循環を続ける人は、どの職種でも強いです。
企業が求める人材像
採用側が見ているのは、スキル一覧ではなく再現性のある貢献です。
下の6点を、具体例と数字で語れるように整えると評価が安定します。
1.ミッション理解と顧客価値
事業・ユーザー・KPIを把握し、なぜその改善が効くかを説明できる。
2.自走力と学習継続
新領域を短サイクルでキャッチアップし、チームに還元できる。
3.問題解決の型
要件化→計測→仮説→実装→検証→定着のプロセスが身についている。
4.コミュニケーション/協働
レビュー文化に適応し、役割を越えて合意形成できる。
5.セキュリティ/品質の基礎体力
最小権限・監査・テスト設計など守りの当たり前を徹底できる。
6.可視化とドキュメンテーション
メトリクスとドキュメントで、成果・運用をチーム資産にできる。
面接での見せ方テンプレ
「◯◯(事業KPI)に対し、△△(課題)をSLO/SLIやCVRで計測。仮説Aを実装し、MTTR−35%/CVR+12%を達成。運用はランブックとレビューで定着させました。御社の□□(戦略/技術)でも、同じプロセスで再現できます」。
メモ:募集要項に書かれがちな「柔軟な思考/チームワーク/最新技術への適応」は、エピソードの行動と成果で表現しましょう。単なる性格表明では刺さりません。
転職理由を伝える際の注意点
伝え方ひとつで、同じ事実でも評価は大きく変わります。ポイントは
1.トーン(前向きに言い換える)
2.根拠(事実と数字)
3.適合(相手企業の文脈にあわせる)
の三拍子です。さらに
1.ネガティブな理由は避ける
2.具体的なエピソードを交える
3.企業のニーズにあわせた理由づけをおこなう
4.企業文化と価値観を理解しておく
上記の4視点を整えると、短い時間でも納得感の高い説明ができます。
ネガティブな理由は避ける
不満をそのまま並べるのは逆効果です。
「現状→学び(気づき)→次の環境での活かし方→御社との接点」の順にポジティブへ言い換えましょう。
例えば
- NG:「給料が低い/評価されない」
OK:「成果とスキルで評価される環境で、(例)クラウド自動化と信頼性指標に基づく改善で貢献したい」 - NG:「上流に関われない」
OK:「要件整理とSLO/SLIの運用に携わり、品質とスピードの両立に寄与したい」 - NG:「会社の将来が不安」
OK:「AI/クラウド/セキュリティに注力する御社の方針と、自分の学習計画が重なるため、中長期の価値提供を実現したい」
言い換えは学びと貢献を主語にするのがコツ。面接官は前向きな理由を好みます。
【1分テンプレ】
現状(事実)→学び(不足に気づいた点)→活かし方(具体スキル×KPI)→接点(事業・技術・戦略)。
具体的なエピソードを交える
抽象論よりSTAR/CARで短く事実を語ると刺さります。
- S/T(状況・課題):「監視の誤検知が多く、夜間対応が逼迫」
- A(行動):「閾値リデザイン、関連付け、ランブック整備を実施」
- R(結果):「誤検知−60%/MTTR−35%、3か月で定着」
数字は分母・比較対象・期間を添えると、説得力が一段上がります(例:導入前比、前年同月比など)。書類と面接の両方で、数字×プロセスのセットを意識しましょう。
メモ:可視化できる証拠(図表、ダッシュボード、テスト観点表、ランブック)を用意しておくと、面接での説明が一気に具体化します。
企業のニーズにあわせた理由づけをおこなう
良い転職理由は企業研究の深さに比例します。相手の事業・顧客・技術スタック・成長ドライバー(AI/クラウド/セキュリティ)を把握し、「BecauseofyourX,myY」の形で接点を言い切りましょう。
- 例:「御社のクラウドネイティブ化(X)に対し、IaC×監視指標運用の経験(Y)で、リリース規律とMTTR短縮を再現できます。」
- 例:「PLGの計測基盤強化(X)に、イベント設計×A/B最適化(Y)で、アクティベーション率を改善します。」
市場トレンド→企業の一手→自分の経験・学習の順に結ぶと、一気に御社ならではの動機になります。
研究のコツ:一次情報(公式/採用ページ/プレス)を軸に、レビューやSNSで裏取りし、1ページの企業研究シートに集約すると、そのまま志望動機の骨子になります。
企業文化と価値観を理解しておく
ITはチームスポーツです。レビュー文化・合意形成・役割横断の連携が日常です。
募集要項に並ぶ「柔軟な思考/チームワーク/最新技術への適応」は、単なる性格表明ではなく行動と成果で示しましょう。
- 面接での確認例:レビュー頻度/スプリント運用/リリース規律/フィードバックの流儀
- 自己PRの軸:結論から伝える/認識あわせ(確認質問)/ログ・ドキュメントの整備
カルチャーフィットは入社後の生産性に直結。企業の価値観を汲み取り、自分の働き方と重ねて語ることが重要です。
【仕上げチェック】
1.ネガは学び→活かし方に変換済みか
2.数字とエビデンスで語れるか
3.企業の戦略・文化と論理的に接続できているか
この3点を意識することで、“伝わる”転職理由になります。
成功するための転職理由の作成方法
転職理由は、「自分の強み」×「企業の課題」×「市場動向」を一本のストーリーに束ねることが重要です。
思いつきを並べるのではなく、自己分析→企業研究→言い換え(ポジティブ化)→1分要約の順で仕上げると、一貫性と説得力が生まれます。面接官は「なぜ今・なぜ当社・なぜその職種」を短時間で理解したいため、この3つの“なぜ?”に一直線で答える設計にしましょう。
【4ステップで完成】
1.素材集め(自己分析):STAR/CARでエピソードを数値つきで棚卸し。強みの型(例:論点整理、合意形成、切り分け)を特定。
2.接点づくり(企業研究):事業・技術・成長ドライバー(AI/クラウド/セキュリティ)と自分の強みを掛け合わせる。
3.言い換え(ポジティブ化):ネガを学び→次の環境での活かし方へ変換。
4.1分要約:BecauseofyourX,myY(企業のXに、自分のYで貢献)で締める。
【1分テンプレ】
- 現状:A(役割・成果)
- 学び:B(伸ばしたい力)
- 接点:C(企業の課題・方針)
- 貢献:D(KPI・期間・再現プロセス)
自分の強みを活かす理由づくり
強みは事実×数字×再現プロセスで証明します。単なる形容詞(粘り強い・コミュ力)ではなく、課題→行動→結果(数値)→再現の型まで言い切ると、どの企業でも通用する「再現性」が伝わります。
【強みの言語化サンプル】
- 「監視アラートの閾値見直しと関連付けで誤検知−60%/MTTR−35%。要件→計測→仮説→検証→定着の型で再現可」。
- 「FAQ整備で一次解決率+20pt。問い合わせの再現手順→期待結果の型で品質を均一化」。
【証拠で補強】
- 履歴書・職務経歴書に成果物リンク(手順書・観点表・ダッシュボード・小アプリ)を貼付。
- 読みやすい体裁×数字×URLの3点セットでITらしさを出す。
【企業文脈への投影】
- 企業の事業・顧客・技術スタックを踏まえ、強みをKPI(SLI/SLO、CVR、NRR、一次解決率など)に変換して語ると、採用側の評価軸に直結する。
将来のキャリアプランを考慮する
短期の貢献だけでなく、中長期の拡張まで描くと説得力が一段上がります。IT業界はキャリアの選択肢が広いので、「最初の役割→次の展開」をセットで示すのがおすすめ。
【ロードマップ例】
- 0–6か月:ITサポートでSLA遵守と一次解決率の底上げ(FAQ・手順書整備)。
- 6–18か月:自動化(スクリプト)や監視ランブック、SLO/SLI運用へ拡張。
- 2年目以降:SRE/CSOps/QA自動化など隣接ロールに横展開し、信頼性・品質のKPIへ直接貢献。
【言い切りの型】
- 「短期はDのKPIを改善、中期はEの仕組み化、長期はFロールで事業KPIへ寄与」←この三段構えに、市場の成長分野(AI/クラウド/セキュリティ)を絡めると、“なぜ今・なぜこの会社が”自然に通ります。
【チェックリスト(提出前3分)】
- 強みは数字と再現プロセスで表現したか
- 企業研究の接点(BecauseofyourX,myY)が明確か
- 短・中・長期の貢献が一本の線でつながっているか
- ネガ要素は学び→活かし方に言い換え済みか
よくあるIT業界での転職理由
面接の現場で多い転職理由は
1.給与・待遇
2.業務内容
3.スキル/キャリア
の3群です。
どれもそのまま言うとネガティブに響きがちなので注意が必要です。
現状→学び(気づき)→次の環境での活かし方→企業との接点に言い換えることで、前向きで一貫したストーリーに変換しましょう。
給与や待遇への不満
給与だけを主語にすると金銭目的に見えます。評価の根拠=成果やスキルにフォーカスし、「成果に連動する評価制度のもとで、◯◯のKPIを伸ばした経験を再現したい」と語るのが得策です。
- 言い換え例(NG→OK)
- NG:「給料が低いので」
OK:「成果とスキルで評価される環境で、(例)運用の自動化とSLO/SLI運用を通じてMTTR短縮に貢献したい」
「it業界転職理由」の記事作成レポート2025082413…
- NG:「給料が低いので」
- 根拠の置き方:これまでの数値成果(一次解決率、欠陥検出率、CVRなど)を示し、評価の透明性・成長機会がある企業を選ぶ理由へ接続。
「it業界未経験」の記事作成レポート20250824132… - 1分テンプレ
「現職では◯◯を改善しKPI△△を+X%。学びは□□。成果連動の評価が明確な御社で、同じプロセス(要件→計測→検証)で△△の継続改善を再現したい。」
業務内容への不満
「上流に関われない」「技術が古い」も、そのままだと負の印象。成長分野×自分の強みに置き換えて語ります。
- 言い換え例
- NG:「古いシステムで刺激がない」
OK:「クラウド移行やゼロトラストが進む中で、(自分の)切り分け力やIaC学習を信頼性向上に活かしたい」
「it業界転職理由」の記事作成レポート2025082413… - NG:「上流に行きたい」
OK:「要件整理・SLO/SLI設計の経験を広げ、品質とスピードの両立に貢献したい」
「it業界転職理由」の記事作成レポート2025082413…
- NG:「古いシステムで刺激がない」
- 補強ポイント:市場動向(AI/クラウド/セキュリティ)→企業の戦略→自分の強みの順でBecauseofyourX、myYを言い切ると、志望の必然が生まれます。
スキルアップやキャリア形成に関する不満
「成長できない」を、計画とロードマップで前向きに変換しましょう。
短・中・長期の貢献を描き、学習の証拠(資格・成果物)で裏付けます。
- 示し方の型
- 短期(0–6か月):初期KPI(一次解決率/欠陥検出率/MTTR)で価値を出す
- 中期(6–18か月):自動化・監視・計測基盤など仕組み化へ拡張
- 長期(2年–):SRE/QA自動化/データ基盤など隣接ロールに横展開
- 証拠づくり:ITパスポート→基本情報など入門資格に、手順書・観点表・小アプリ・ランブックのURLを添える。学び→実務接続を可視化できる人は強いです。
- 例文(30秒)
「現職で◯◯を改善し△△+X%。一方、□□の経験が限定的と学び、基本情報+監視ランブックを準備。御社のクラウドネイティブ化に対し、短期はMTTR短縮、中期はアラート設計の仕組み化で貢献、長期はSREへ拡張したい。」
まとめ:3大理由は不満の羅列ではなく、学びと貢献で再構成。数字・プロセス・企業文脈で裏打ちすれば、どの理由も前向きな動機に変わります。
転職理由と志望動機の違い
まず押さえたいのは、転職理由=「なぜ今、前職(現職)ではなく別の環境を選ぶのか」、志望動機=「なぜその企業・その職種なのか」という問いが違うことです。
書類や面接では順番と役割を分けて語ると、論旨がクリアになり評価が安定します。
実務的には、転職理由で現状→学び→次環境での活かし方を端的に示し、その流れのまま志望動機で企業研究の結果(事業・技術・顧客・戦略)と自分自身の強みの接点を言い切る構成が最も通りやすいです。
転職理由の定義と重要性
【定義】
転職理由は、現職で得た経験と気づき(学び)を踏まえ、次の環境でどう価値提供を高めたいかを説明するもの。ネガティブ要素をそのまま述べるのではなく、学び→活かし方に変換して語るのが基本です。例えば「上流に関われない」ではなく「要件整理とSLO/SLI運用に関与し、品質とスピードを両立させたい」と前向きな目的へ言い換えます。
【重要性】
転職理由は、面接官にあなたの意思決定プロセス(課題認識→行動→学び)と再現性(同じ結果をまた出せるか)を伝えるパート。抽象論ではなく、STAR/CARで短く事実→結果を示すと刺さります(例:「監視アラートの見直しで誤検知−60%/MTTR−35%。手順化して定着」)。こうした事実と数字の裏づけが、志望動機の信頼性も底上げします。
【作り方の型(30秒)】
現状:◯◯を担当し△△を達成。
学び:□□の経験が限定的だと気づいた。
活かし方:次の環境では××でKPI(一次解決率/MTTR/CVRなど)を改善したい。
この前向きな理由が、そのまま志望動機の導入になります。
志望動機の役割とその作成方法
【役割】
志望動機は、企業研究の成果をもとに「BecauseofyourX、myY(御社のXに対し、私のYで貢献)」を一点突破で言い切るセクションです。事業・顧客・技術スタック・成長ドライバー(AI/クラウド/セキュリティ)を押さえ、自分の強み・学びの証拠(資格や成果物)と接続します。
【作成方法(60秒テンプレ)】
1.企業の一手(X):例「クラウドネイティブ化/PLG強化/ゼロトラスト推進」
2.自分の強み(Y):例「IaC×監視運用」「イベント設計×A/B最適化」「FAQ整備×一次解決率向上」
3.貢献KPI:p95応答時間/MTTR/CVR/NRR/自己解決率など
4.証拠:ITパスポート・基本情報/テスト観点表/ランブック/小アプリなどのURLや成果を添付
これで、ならではの必然性が明確になります。
【注意点】
志望動機は企業にあわせて都度カスタマイズが基本。
自分の希望を中心にしすぎない/相手目線に整える/具体的なエピソードを入れるの3点を満たすと、読み手が「この人が入ると何が良くなるか」を直感しやすくなります。
【ワンポイント】
- 転職理由は「環境を変える必然」を、志望動機は「その会社である必然」を語ること。
- どちらも数字・成果物で裏取りし、相手企業の文脈に寄せれば一貫したストーリーになります。
転職理由を伝える際の心構え
何を言うかと同じくらいどう伝えるかが大切です。
面接官は、あなたの事実関係だけでなく、意思決定の筋道(課題認識→行動→学び)と相手企業との適合性を見ています。
ここでは、直前のブラッシュアップに効く心構えと実践ポイントをまとめました。
自信を持って伝える
【1分要約を用意する(冒頭で結論→根拠)】
「現状の成果→学び→御社での活かし方→KPI」の順で1分テンプレを暗唱レベルに。冒頭で骨子が通れば、その後の深掘りがスムーズです。
【数字と再現プロセスで根拠を添える】
「誤検知−60%/MTTR−35%を3か月で達成。要件化→計測→仮説→実装→検証→定着の型で再現可」のように、成果×期間×手順をワンセットで。自信は準備から生まれる、を体現しましょう。
【BecauseofyourX,myYで締める】
企業研究で掴んだ事業・技術の一手(X)に、自分の強み(Y)を重ねて必然性を言い切る。迷いのない言い切りは、それ自体が信頼感になります。
【書類もITらしさ×読みやすさで後押し】
事前に結論先行・数値・リンクで整えた書類は、面接時の視覚的な裏づけに。簡潔で見やすいフォーマットは自信の土台です。
【ミニ練習】
60秒×3本(転職理由/志望動機/初期KPI)を録音してセルフレビュー。
言い切れていない箇所に下線を引き、数値かプロセスを足して整えましょう。
相手の反応を意識する
【相手の文脈を先に踏まえる】
事業フェーズ、顧客、技術スタック、成長ドライバー(AI/クラウド/セキュリティ)を把握した上で、回答の語彙とKPIをあわせる。相手の言葉で語るだけで理解コストを下げられます。
【双方向の確認で合意形成を進める】
回答の最後に「この前提で相違ありませんか?」「このKPI設定は御社の基準に沿っていますか?」と確認質問を添える。ITはチーム戦×レビュー文化の世界。合意形成の姿勢は評価の的です。
【表情・うなずき・ペースの微調整】
早口になりやすい人は結論→間→根拠のリズムで。面接官の表情が曇ったら、図や成果物のリンクを提示して具体化します。
【否定しない・被せないを徹底】
指摘への反応は「ありがとうございます→要約→修正案」の順に。フィードバック受容性は、どの職種でもコア評価です。
【仕上げチェック】
1.相手の語彙で語れているか
2.数値×プロセスで根拠があるか
3.合意形成の確認を入れているか
この3点を意識することで、伝わる力が一段上がります。
IT業界での転職理由とは?転職成功に向けた具体例とポイント、志望動機作成方法のまとめ
- IT業界の魅力は、構造的な成長性(AI/クラウド/セキュリティ)とキャリアパスの多様性。市場の追い風を、あなたの学びと結び付けて語るのが基本線。
- 転職理由の作り方は、自己分析→企業研究→ポジティブ言い換え→1分要約。数字と再現プロセスで根拠を用意する。
- 未経験者は、学びの証拠(ITパス→基本情報/成果物)+入口職種の初期KPIで具体化。経験者は、成果×期間×役割と再現プロセスで即戦力性を示す。
- 面接の伝え方は、「BecauseofyourX,myY」で企業の一手と自分の強みを一直線に接続。STAR/CARで短くエピソード化し、図・観点表・ランブックなど可視化された証拠を添える。
- 心構えは、言い切る自信と相手の反応への感度。確認質問で合意形成を進め、レビュー文化に馴染める姿勢を見せる。
最終テンプレ(提出直前の仕上げ用)
転職理由:現職AでBを達成(KPI)。学びC。次の環境ではDをこのプロセスで改善。
志望動機:御社のX(事業・技術・戦略)に対し、私のY(強み・証拠)でKPI(p95/MTTR/CVRなど)に貢献。短期は○○、中期は□□を仕組み化。
面接官が知りたいのは、なぜ今・なぜ当社・なぜあなたの一本線です。
数字・プロセス・企業文脈で裏づけされたストーリーに仕上げれば、短時間でも強い納得感を生み出せます。
「IT業界に転職したい」そんな方はキャルにご相談ください!
キャルはWeb/オープン系・汎用系・制御組込系・インフラ系と、ITエンジニアの派遣に特化した派遣会社です。
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