みなさんこんにちは。キャル株式会社のゆーな(@cal_public)です。
就職活動や転職活動、または企業内でのキャリア形成の場面で、「面接」と「面談」という言葉を耳にすることは多いでしょう。
どちらも人と人とが対面し、会話を通じて情報をやり取りする機会であることに変わりはありませんが、その目的や位置づけ、雰囲気や進め方には明確な違いがあります。
例えば、「面接」は合否を前提とした選考の場である一方、「面談」はよりカジュアルな情報交換や関係構築を目的とした場です。
近年では、採用活動における多様化により「カジュアル面談」などが増加しており、言葉の使い分けがより重要になっています。
本記事では、「面接と面談の違いとは何か?」という基本から、形式・進行方法・メリットの違い、そしてそれぞれの成功ポイントに至るまでを、人事・採用担当者と求職者の双方に向けて徹底的に解説します。
この記事を読めば、ビジネスや転職活動のさまざまな場面で、「面接」と「面談」を正しく理解し、適切に対応する力が身につくはずです。
面接と面談の基本的な違い
「面接」と「面談」はどちらも人と向き合って話す場であることから、同じようなものと捉えられがちです。
しかし、それぞれの目的や形式、進行方法、求められる態度はまったく異なります。
このセクションでは、まず「面接とは何か」「面談とは何か」を定義し、それぞれの目的や役割の違いを明確にしていきます。
特に転職活動や新卒採用の場面では、この違いを理解することで適切な準備と心構えができ、結果にも大きく影響してくるでしょう。
面接の定義と目的
面接とは、主に企業が採用候補者を選考するために実施する正式なプロセスの一部です。
評価を前提としておこなわれるため、企業側はあらかじめ用意した質問やチェックポイントに基づき、応募者のスキルや志望動機、価値観、適性などを客観的に見極めます。
面接の目的:
- 採用可否の判断材料を得る
- 応募者のスキル・経験の確認
- 組織とのカルチャーフィットの見極め
- 対応力・コミュニケーション能力の評価
面接の特徴:
- 合否判定を前提とする選考の一環
- 緊張感のある、フォーマルな場
- 履歴書や職務経歴書などの提出が必須
- 質問内容もある程度定型化されている
そのため、応募者は徹底した事前準備と、質問への的確な回答が求められます。
面接では一挙手一投足が見られており、「この人と一緒に働けるか」を総合的に判断される重要な場面です。
面談の定義と目的
一方の面談は、評価や合否を前提としない、フラットな情報交換の場です。
企業と求職者が、お互いのことを理解し合うために実施されるケースが多く、「カジュアル面談」や「事前面談」などの名称で呼ばれることもあります。
面談の目的:
- お互いの理解を深める
- 応募前の不安や疑問を解消する
- 企業側が求職者の関心を高める
- ミスマッチの防止につなげる
面談の特徴:
- 合否判定が発生しない(原則)
- 雰囲気はリラックスしており、私服OKの場合も多い
- 企業側も候補者に対して魅力を伝える立場
- 進行は双方向で、質問・対話が中心
また、近年では企業の「採用ブランディング」や「母集団形成」の一環としても活用されており、いきなり選考や一次面接に進むのではなく、まずは気軽に話してみるという姿勢が広がっています。
面接と面談の形式の違い
面接と面談では、実施される「場の形式」にも明確な違いがあります。
参加する人数や場所、服装、時間配分、使われるツールなど、形式的な要素を押さえておくことで、どのような準備をすべきかが具体的に見えてくるでしょう。
このセクションでは、両者の一般的な形式を比較しながら、それぞれに合った適切な対応方法を解説します。
面接の一般的な形式
面接は、企業が採用候補者を評価する「選考」の場であるため、フォーマルで構造的な形式が採られます。
多くの場合、以下のような形式が一般的です。
面接の代表的な形式:
- 対面面接:企業のオフィスに訪問し、会議室で実施。
- オンライン面接:ZoomやGoogle Meetなどを使用して遠隔実施。
- 個人面接:応募者1名に対して面接官1名または複数名。
- 集団面接:複数の応募者を同時に面接。新卒採用で多い。
- 最終面接:役員や経営陣が出席し、意思決定の最終段階。
また、服装は原則スーツ着用が推奨され、面接時間は30分〜60分程度が一般的です。
質問もあらかじめ用意されたものが多く、形式的で一方通行になりがちですが、応募者の資質を正確に見極めるためには必要なプロセスです。
面談の一般的な形式
面談は、評価や選考を前提としないため、自由度の高い形式でおこなわれることがほとんどです。
その形式は企業や状況によってさまざまですが、以下のようなスタイルが多く見られます。
面談の代表的な形式:
- オンライン面談:ZoomやTeamsで30分前後、気軽に参加できる。
- 対面面談(カフェなど):カフェやラウンジなどカジュアルな場所で実施。
- 社内見学+面談:オフィス訪問を兼ねて現場の雰囲気も見られる形式。
- 1on1面談:1対1で、双方向の対話が中心。質問も自由にできる。
服装も私服OKやビジネスカジュアル可とされることが多いなど、応募者の緊張を和らげるための工夫が多く施されています。
これは、あくまでも「話すこと」「理解を深めること」を目的としているからであり、雑談を交えた雰囲気で進行するケースも少なくありません。
面接と面談の進行方法
面接と面談では、話し合いの場が始まってから終了するまでの進行や展開の仕方も大きく異なります。
面接は評価を目的とした構造的な進行が中心である一方、面談は対話型でフレキシブルな流れとなる傾向があります。
ここでは、それぞれの一般的な進行手順について具体的にご紹介します。
面接の進行手順
面接の進行は、企業ごとに若干の違いはあるものの、一般的には以下のような構成で進みます。
一般的な面接の流れ:
- 挨拶・アイスブレイク
→「本日はお時間ありがとうございます」など軽い導入。 - 自己紹介・職歴紹介
→ 応募者が簡潔にこれまでの経歴・強みを紹介。 - 企業側からの質問
→ 志望動機、これまでの実績、キャリア志向、働き方、強み・弱みなど。 - 逆質問の時間
→ 応募者から企業側に質問をする時間(5~10分程度)。 - 選考の案内・終了
→ 今後の選考フローや結果通知のタイミングなどの説明。
このように、面接は「質問 → 回答 → 評価」という流れが基本で、進行も一方通行になりやすく、時間も正確に区切られます。
企業側はあくまで“選ぶ立場”として臨むため、応募者には緊張感とプレッシャーが生じやすい場でもあります。
面談の進行手順
面談は、評価を目的としないため、形式にとらわれず自然な流れで進行するのが一般的です。
以下はよくある面談の進行例です。
一般的な面談の流れ:
- 挨拶・雑談(アイスブレイク)
→「今日はお忙しい中ありがとうございます」など、フランクな挨拶から入る。 - 企業紹介(企業側)
→ 事業内容・ポジション概要・カルチャーなどを口頭で簡単に説明。 - 求職者の紹介(自己紹介)
→ 自由な自己紹介。履歴書を使わないことも多い。 - フリートーク・質疑応答
→ 企業・求職者が自由に質問をし合うスタイル。 - 選考案内やその後の流れ(必要に応じて)
→ 気に入った場合は「ぜひ正式にご応募ください」といった誘導も。
面談は“情報交換の場”であるため、堅苦しい順序やルールはなく、途中で脱線して雑談になることも少なくありません。
企業も「応募してほしい」という前提で臨むことが多く、求職者の不安や関心を丁寧に解消しながら進めていきます。
面接、面談の目的とメリット
面接と面談は、それぞれ異なる目的を持った場です。
どちらも採用活動やキャリア形成において重要なプロセスですが、そのゴールや参加する側のスタンス、得られるメリットは大きく異なります。
このセクションでは、面接と面談それぞれの目的と、それに付随するメリットについて詳しく見ていきましょう。
面接のメリット
面接は、企業が求職者を採用するかどうかを判断するための“選考の場”です。
その性質上、企業にとっても求職者にとっても、大きなメリットがあります。
企業側のメリット:
- 応募者のスキルや経験、カルチャーフィットを直接確認できる
- 複数の候補者と比較し、最適な人材を選定できる
- 応募者の思考力や対応力、コミュニケーション力を評価しやすい
応募者側のメリット:
- 企業に自分の強みを直接アピールできる機会
- 働くイメージを具体化しやすい(職場見学などを伴うケースも)
- 逆質問の時間を通じて、企業の実態を把握できる
特に近年では、応募者の「人柄」「人物像」「価値観」といった定量化しにくい部分を重視する企業が増えており、面接は単なるスキル確認にとどまらない重要な場となっています。
面談のメリット
一方、面談は選考を目的としない情報交換の場でありながら、非常に多くのメリットがあります。
求職者にとっても企業にとっても、リスクなく相互理解を深められることが最大の魅力です。
企業側のメリット:
- 求職者と早期に接点を持ち、母集団形成につなげられる
- カジュアルな雰囲気の中で、候補者の本音や価値観を引き出せる
- 自社の魅力を直接アピールでき、採用ブランディングにも貢献
求職者側のメリット:
- 応募前に企業の情報を詳しく知ることができる
- カジュアルな場で、自分らしく会話や自己PRができる(緊張が少ない)
- 応募意思を固めるための判断材料が得られる
また、面談をきっかけに企業側から選考の案内を受けることもあり、応募へのハードルを下げる導線としても非常に効果的です。
面接と面談を成功させるためのポイント
面接や面談の場で成果を出すためには、事前準備・当日の対応・終了後のフォローまでを戦略的に設計することが重要です。
同じように「企業と話す場」でも、評価される場である面接と、情報交換の場である面談では、意識すべき点が異なります。
ここでは、それぞれの場で求められる成功のポイントを具体的にご紹介します。
面接を成功させるためのポイント
面接は選考の場であるため、「自分をいかに魅力的に伝えるか」がカギとなります。
人事・採用担当者が知りたい情報に、的確かつ論理的に答えられるようしっかりと準備を整えておきましょう。
面接成功のポイント:
- 自己分析と企業研究の徹底
→ 強み・弱み・キャリアビジョンを言語化し、応募先企業の価値観と照らし合わせる。 - 志望動機を明確に
→ 「なぜこの会社か」「なぜこの職種か」「なぜ今なのか」を一貫性のあるストーリーで語る。 - STAR法で回答を構成
→ 過去のエピソードを、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の順に整理して伝える。 - 逆質問を用意しておく
→ 自分の理解度や関心の高さを示す質問を複数準備する(例:「入社後のキャリアパスについて教えてください」)。 - 表情・声のトーン・アイコンタクトを意識
→ 内容だけでなく印象も評価されるため、清潔感や誠実さが伝わる所作を意識する。
面談を成功させるためのポイント
面談は選考ではないものの、企業から「この人に応募してほしい」と思われることが理想的です。
また、自分自身も「この会社で働けるか?」を見極めるチャンスとして活用しましょう。
面談成功のポイント:
- リラックスしつつも丁寧な姿勢を忘れない
→ 雑談だからと気を抜きすぎず、誠実なコミュニケーションを心がける。 - 企業情報を事前に調べる
→「何をやっている会社か」「最近の取り組み」「業界ポジション」などを把握しておくと会話が深まる。 - 関心のある点を具体的に伝える
→「御社の●●事業に関心があります」といった具体性のあるコメントが効果的。 - 質問を積極的におこなう
→ 面談の主目的は情報収集。働き方、文化、チーム構成など気になることは遠慮なく聞いてみる。 - 自分のキャリアビジョンを共有する
→ あくまで選考ではないが、企業側に「この人に合いそうなポジションがある」と思ってもらえれば次の機会につながる。
面接、面談に関するよくある質問
面接と面談に関する知識を理解しても、実際に体験する際にはさまざまな疑問や悩みが浮かぶものです。
特に「どこまで準備すべきか」「面談でも落とされるのか」など、曖昧なイメージのまま臨むと、想定外の状況に戸惑ってしまうこともあります。
このセクションでは、実際の現場でよく寄せられる質問と、その回答をQ&A形式で解説します。
面接と面談の違いについての質問3つ
Q1. 面接と面談、どちらも合否に関わるの?
A. 面接は合否判断のための場ですが、面談は原則として選考に直結しません。
ただし、面談後に「ぜひご応募ください」と正式な選考を案内されるケースもあり、結果的に採用につながることはあります。
Q2. 面談での話がそのまま面接に影響することはある?
A. 面談内容は評価の対象にはなりませんが、面談担当者の印象が選考担当者に共有されることはあります。
そのため、気を抜きすぎず誠実な対応を心がけるのが良いでしょう。
Q3. 面談は応募前でも受けられますか?
A. はい。多くの企業が「興味のある方はまずは面談から」と案内しており、応募の意思が固まっていなくても参加可能です。
面談の準備に関する質問3つ
Q1. 面談でも履歴書や職務経歴書は必要?
A. 原則不要なケースが多いですが、簡単な職歴の共有を求められることもあるため、口頭で説明できるように準備しておくと安心です。
Q2. 服装はどこまでカジュアルで良い?
A. ビジネスカジュアルが基本です。企業側から「私服OK」と明言がある場合でも、清潔感があり落ち着いた服装を選びましょう。
Q3. 逆に質問しすぎると印象が悪くなる?
A. 適切な質問は歓迎されます。企業研究を踏まえた具体的な質問や、「働き方」「チーム構成」などへの関心はプラス評価になることが多いです。
面接と面談の違い、それぞれの特徴や面談を成功させるポイントのまとめ
本記事では、「面接」と「面談」の違いを軸に、それぞれの目的・形式・進行方法・メリット・成功のポイントなどについて詳しく解説してきました。
どちらも採用活動やキャリア選択において重要な機会であり、正しく理解して対応することで、納得のいく就職・転職活動へとつなげることができます。
カジュアル面談の重要性
特に近年注目されている「カジュアル面談」は、企業・求職者双方がフラットな立場で対話できる貴重な場です。
選考を前提としないからこそ本音で話せる環境があり、入社後のミスマッチ防止や自分に合った企業探しに大きく役立ちます。
まだ転職や就職の意思が固まっていない段階でも、カジュアル面談を通じて企業文化や働く人の雰囲気を感じ取ることができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
次のステップへの準備
面接と面談の違いを理解した今、次にすべきことは「場に応じた準備」と「自己理解の深掘り」です。
- 面談では「企業を知る」ための対話を楽しむ
- 面接では「自分を伝える」ための戦略を立てる
また、どちらの場においても、企業側からの質問に受け答えをするだけでなく、自分からも積極的に質問する姿勢が好印象につながります。
情報収集と自己整理を並行して進め、自分にとって最適な職場を見つけることが、最終的なキャリアの充実に結びつくのです。
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