こんにちは。キャル株式会社のゆーな(@cal_public)です。
みなさんは自己PRは得意でしょうか?
就職・転職活動において「自己PR」は避けて通れない重要な項目です。履歴書やエントリーシートだけでなく、面接でも必ずと言っていいほど問われる自己PR。しかし、多くの求職者がこの場面で「自分の強みがうまく言語化できない」「何をどう伝えればよいか教えてもらいたい」と悩んでいるのではないでしょうか。
本記事では、面接時の自己PRを成功させるための考え方や構成、文章の書き方、そして面接本番での伝え方のコツまでを網羅的に解説します。あわせて、やってはいけないNG例や、自己PRにまつわるよくある質問への回答もご紹介していきます。
押さえておいていただきたいのは、「何を伝えるか」だけでなく、「どのように伝えるか」。話し方や姿勢、表情など非言語的な要素も、評価に大きく影響します。
すでに自己PRを用意している方も、「自己流で書いて大丈夫か不安…」という方も、ぜひこの記事をチェックしていただき面接官に響く自己PRの極意をつかんでください。
面接における自己PRの重要性
面接でよく聞かれる「あなたの強みやアピールポイントは何ですか?」という質問。このときに問われているのが、まさに自己PRです。
どんなにスキルや資格があっても、それを「興味を持ってもらえるように伝える力」がなければ、面接官には響きません。だからこそ、自己PRは単なる自己紹介ではなく、“自分を企業に売り込む”プレゼンテーションだと捉えることが重要です。
このセクションでは、まず「自己PRとは何か?」という基本的な定義から、企業がなぜそれを重視するのかという採用側の視点までを深掘りします。採用の本質を理解することで、伝えるべき内容が明確になり、より戦略的に自己PRを構築できるようになるでしょう。
自己PRとは何か?
自己PRとは、自分自身の強みや特性、実績や価値観を第三者(人事担当者や面接担当など)に効果的に伝える方法です。
就職活動や転職活動においては、履歴書や面接で「私はこのような強みを持っており、御社(貴社)で役立てられると考えています」とアピールすることです。
そのため、重要なのは単に自分を褒めることではなく、自分のスキルや姿勢が企業の求める人物像にどう合致しているかを伝えることです。
例えば、「コミュニケーション能力が高いです」「マネジメントスキルがあります」「組織を円滑に管理できます」などと簡単に言うのではなく、「どのような場面で活かせたのか」「その結果どうなったのか」まで語ることで説得力が増します。
注意点としては、アピールしたい強みが何個かあっても1つに絞ることです。いくつもあるより「○○が強みです」と答えるほうが、強い印象を与えられるからです。
また、面接官にとって自己PRは、履歴書や職務経歴書に記載された情報の裏付けを確認する重要な機会でもあります。書類上では見えにくい、あなたの人間性・考え方・価値観を知るための材料にもなるため、こちらが思っている以上に重要視されているのです。
企業が自己PRを求める理由
企業が自己PRを求める最大の理由は、「自社で活躍できるかどうか」を判断するためです。
企業は単に優秀な人材を探しているのではなく、「自社の経営方針や社風にフィットする人物」を見極めようとしています。
自己PRを通じて見られているポイントには以下のようなものがあります。
- 主体性があるかどうか
→ 自分の強みを自分の言葉で語れるか - 論理的に説明できるか
→ エピソードに一貫性があるか、分かりやすく説明できているか - 企業の価値観とマッチしているか
→ 応募企業に合った強みを選んでいるか
特に中途採用では、今までの経験や実績が自社の業務にどう活かせるかを明確に語れることが重視されます。新卒採用でも、ポテンシャルや将来性が読み取れるような自己PRが求められるでしょう。
つまり、企業が知りたいのは「あなたが何をしてきたか」ではなく、「あなたが自社でどう活躍できるか」。この視点を踏まえて自己PRを構築することが、面接突破の鍵となるのです。
自己PRの基本構成
効果的な自己PRには“型”があります。
感覚や勢いだけでアピールしても、面接官には伝わりづらく、記憶にも残りません。伝えるべき情報を整理し、論理的かつ魅力的に伝えるには、基本構成に沿って設計することが重要です。
このセクションでは、「自己PRをどう構成すべきか」「どんな順番で話せば伝わるのか」を明確にしていきます。
自己PRの3つの要素
自己PRには、主に以下の3つの要素が必要です。
- 強み(スキル・性格・経験)
- あなた自身の特徴や武器となるものを一つに絞ります。
- 例:責任感がある、調整力が高い、ITスキルがある、課題解決力がある など
- 裏付けとなる具体的なエピソード
- 「その強みが実際にどのような状況で発揮されたのか」を示す実体験。
- 売上△△%増加や■ヶ月連続目標達成など、数字や成果を交えると説得力が増します。
- 企業でどう活かすかという展望
- 応募先企業の仕事内容や価値観と絡め、「自分の強みをどう活かせるか」を説明します。
- この部分で企業とのマッチ度をアピールします。
この3点がそろってこそ、自己PRとしての完成度が高まり、聞く側に響く内容になります。
効果的な自己PRの流れ
自己PRは、以下のような流れで構成すると伝わりやすくなります。
- 結論(強み)を先に述べる
→「私は○○力に自信があります。」 - その強みを裏付けるエピソードを述べる
→「前職でのプロジェクトにおいて、○○の課題に直面した際、私が□□に取り組んだ結果、△△の成果を上げました。」 - その経験から得た学びと、企業での活かし方を述べる
→「この経験を活かし、貴社でもプロジェクト推進や社内連携の強化、さらには売上に貢献したいと考えています。」
この流れを意識することで、話の筋が通り、短い時間(1分程度)でもインパクトある自己PRを伝えられます。時間指定やテーマ設定など、さまざまなケースに対応できるよう、3つぐらいパターンを考えておくと良いでしょう。
自己PRの書き方とポイント
自己PRを構成する要素がわかったところで、次に重要なのは「どんな内容を選び、どう書くか」という実践的な部分です。
とはいえ、ただ魅力的に聞こえる言葉を並べるだけでは不十分。企業が求めているものは「実績ベースの信頼できる人物像」です。
このセクションでは、エピソードの選び方とアピールポイントの絞り方という2つの観点から、自己PRをブラッシュアップするための具体的なテクニックをご紹介します。
具体的なエピソードの選び方
説得力のある自己PRを作成する上で、エピソードの選定は最も重要なポイントです。以下の条件を満たすエピソードを意識して選びましょう。
- 自分の強みを端的に表現可能な経験であること
→「リーダーシップ」「主体性」「粘り強さ」など、面接官に伝えたい資質がはっきり表れているか - 成果や変化が客観的に伝わるエピソードであること
→「数値」「結果」「第三者評価」などが含まれていると信頼性が高まります - できるだけ最近の経験であること
→新卒なら大学時代、社会人なら直近の業務経験が理想的
また、「特別な経験でなくてよい」という点も忘れないでください。大切なのは、その経験の中でどう行動し、何を学び、どう活かせるかを語れるかどうかです。
アピールポイントの絞り方
自己PRでは、自分のすべてを盛り込もうとせず、伝えたい強みを一つに絞ることが大切です。いくつも要素を盛り込むと、かえって印象がぼやけてしまいます。
以下のような視点でアピールポイントを決めましょう。
- 応募先の企業や職種に合っているか?
- 自分の強みの中でも再現性が高く、業務に活かせるか?
- 話すたびにエピソードの筋が通るか?
例えば、「人と話すのが得意」→「初対面の人とでも打ち解ける力がある」→「営業職で信頼関係構築に強みを発揮」というように、抽象的な強みを具体的な職務に結び付ける意識を持つと、より実践的な自己PRになるでしょう。
面接での自己PRの伝え方
自己PRは「書くこと」がゴールではありません。最終的には面接で“話す”ことが求められるスキルです。
原稿がどれだけ完璧でも、伝え方ひとつで印象は大きく異なります。話し方や表情、姿勢など、非言語情報が面接官の評価を左右する場面も多いでしょう。
このセクションでは、面接で自己PRを魅力的に伝えるための話し方のポイントと、ボディランゲージの重要性について解説します。
話し方のポイント
自己PRを伝える際の話し方には、以下のような基本原則があります。
- 結論ファーストを意識する
最初に「私の強みは○○です」と要点を伝えることで、聞く側が話の全体像をつかみやすくなります。 - 起承転結よりPREP法を意識する
PREPとは「Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(再結論)」の順で構成する方法です。論理的かつ簡潔に伝えられます。 - スピードとトーンを調整する
焦って早口になると内容が伝わらない上に、緊張している印象を与えてしまいます。落ち着いたスピードと、聞き取りやすい声のトーンを心がけましょう。 - 一文を短く、ハキハキと話す
長く話しすぎると論点がぼやけてしまいます。短いセンテンスで区切り、適度に間をとることで、聞く側に理解してもらいやすくなります。
ボディランゲージの重要性
言葉の内容と同じくらい、非言語的な情報(ボディランゲージ)も面接では重視されています。以下のポイントに注意しましょう。
- 目線をあわせる
適度なアイコンタクトは「自信がある」「誠実」といった印象を与えます。反対に、目をそらし続けると不安感や信頼性の欠如につながります。 - 姿勢を正す
背筋を伸ばして椅子に深く座り、安定した姿勢を保つこと。だらけた姿勢はやる気のなさや無礼な印象を与えるので気をつけましょう。 - 手振りは控えめに使う
自然な範囲でジェスチャーを交えると、話にリズムと説得力が生まれます。ただし過剰な動きは落ち着きのなさを連想させるため、控えめに。 - 表情に感情を乗せる
笑顔、真剣なまなざし、驚きなど、話の内容に合わせて表情を変化させることで、話が生き生きと伝わります。
自己PRは内容だけでなく、「どう伝えるか」までを含めて評価されるという認識を持ちましょう。
よくある自己PRのNG例
面接時の自己PRは、自分自身を売り込むチャンスであると同時に、内容や表現を誤ると逆効果になるリスクも孕んでいます。
実際、面接官が「印象に残らない」「うちでは難しい」と判断するようなNG自己PRは少なくありません。
このセクションでは、陥りがちな失敗パターンを整理し、どうすれば説得力ある自己PRに改善できるかを考えましょう。
抽象的な表現
「協調性があります」「努力家です」「ポジティブです」といった表現は一見悪くないように思えますが、具体性がなければ印象には残りません。
抽象的な言葉だけで終わる自己PRは以下のような問題があります。
- 他の候補者と差別化できない
- 根拠がなく真偽が判断できない
- 面接官が業務に活かせるイメージを持てない
例えば、「責任感があります」だけで終わるのではなく、「◯◯のプロジェクトでリーダーを任され、納期短縮のために△△の対策を実施し、結果的に□□の成果を上げました」というように、具体的な行動・成果・背景を加えることで説得力が増します。
企業のニーズに合わない内容
自己PRの内容が企業の求める人材像とズレている場合、いくら魅力的な実績をアピールしても評価はされにくいものです。
以下のような例が該当します。
- クリエイティブな職種に対して「マニュアル通りに動くことが得意」と強調する
- 営業職に対して「チームで協力して進めるより個人で集中するのが好き」と話す
- IT職に対して「機械やPCに苦手意識がある」と言ってしまう
自己PRの内容は、企業の事業内容や職種特性に合わせて調整することが大切です。
あらかじめ企業研究を十分におこない、「その会社で活かせる自分の強み」を明確にする視点が必要です。
なお、企業研究のやり方やノウハウについては「企業研究に必要な情報収集のやり方とシート活用法を解説!志望動機を強化するポイントとシート作成法、就活成功の秘訣をまとめて紹介!」で解説しています。
ぜひご覧ください。
自己PRに関するよくある質問
自己PRの準備を進める中で、多くの方が共通して抱える疑問があります。
このセクションでは、就活中の学生や転職者からよく寄せられる質問を取り上げ、実践的な対処法や考え方をご紹介します。疑問をクリアにしながら、自己PRの精度を高めましょう。
自己PRが思いつかないと一つの対処法
「私にはアピールにつながる経験がない」と悩む方は少なくありません。しかし、実は誰にでも自己PRの材料はあります。問題はそれに気づいていないだけです。
以下の方法を試してみてください。
- 過去の経験を棚卸しする
アルバイト、サークル、部活動、ボランティア、学業、趣味など、役割や課題に取り組んだ経験を書き出す。 - 「困難を乗り越えた経験」を思い出す
自分なりに工夫して結果を出した経験、失敗から学んだ経験などは、強力なPR素材になります。 - 第三者から意見をもらう
家族や友人に「私ってどんな人?」とヒアリングすることで、思いもよらない長所に気づいたりアドバイスがもらえることも。
また、自己分析ツールを使うことで「自分では気づいていない部分」がわかるケースもあるので、活用してみるのもありです。
履歴書と面接時の自己PRの違い
履歴書と面接で同じ自己PRを使っていいのか?という質問もたくさんあります。
答えは「内容は同じでも伝え方は変えるべき」です。
項目 | 履歴書の自己PR | 面接の自己PR |
特徴 | 文字で読む | 声・表情・ジェスチャーで伝える |
表現 | 要点を簡潔にまとめる | 感情や熱意も含めて伝える |
目的 | 書類通過の判断材料 | 人柄・表現力・説得力の確認 |
履歴書では簡潔に端的な表現を重視し、面接ではそこに熱量やストーリー性を加えることが重要です。
同じ内容でも、話すことでさらに印象深い自己PRに仕上げましょう。
自己PRを成功させるための心構え
自己PRを成功に導くには、内容や構成だけでなく、マインドセット=心構えも非常に重要です。
緊張して実力を発揮できなかったり、消極的な姿勢で説得力を失ったりするケースは少なくありません。
このセクションでは、「自信」と「ポジティブさ」という2つの視点から、面接時の自己PRをより魅力的に伝えるための心構えを解説します。
自信を持つことの重要性
自己PRで最も伝わるのは、「自分の強みを信じているか」という気持ちです。
「少し自信がない…」との様子で話すと、いくら内容が整っていても面接官は不安に感じるでしょう。
自信を持つためにおすすめなのはこちらです。
- 繰り返し練習する
練習を重ねることで、言葉に詰まることが減り、自然と表情や声に自信が出ます。 - 実績を数値で振り返る
過去に成果を出した経験を定量的に整理すると、客観的な自信が得られます。 - ネガティブな比較をやめる
他人と比べるより、「自分がどう努めたか」にフォーカスすることで、自己肯定感が高まります。
ポジティブな思考を持つ
自己PRにおいて、ポジティブな姿勢や前向きな表現は面接官に安心感を与え、好印象につながります。
例えば、以下のような工夫をすると良いでしょう。
- マイナス経験を成長のきっかけとして語る
「失敗経験」でも、「そこで何を学び、次にどう活かしたか」を中心に話すことで、強みや向上心として伝えられます。 - これからの意欲を表現する
過去の実績だけでなく、「入社後どう貢献したいか」を語ると、前向きな印象になります。 - 笑顔と落ち着いた話し方を意識する
表情やトーンもポジティブさを表す大事な要素です。緊張しても笑顔を忘れずに。
自己PRでは、「この人と一緒に働きたい」と感じてもらえるような人柄や意欲の見せ方が大きな評価軸となります。
自信と前向きな気持ちを持ち、堂々と伝えることを意識しましょう。
面接で自己PRを成功させるためのコツまとめ
面接時の自己PRは、単なる「自己紹介」ではなく、企業に対して自分の価値を伝えるプレゼンテーションです。
その成否は、内容の構成・伝え方・マインドセットといった複数の要素が絡み合って決まります。
ここで、今回の内容を整理しながら、面接で自己PRを成功させるための重要なポイントを振り返りましょう。
自己PRを成功させる7つのポイント
- 自己PRの目的を理解する
企業が知りたいのは「どのように貢献できる人材か」。相手目線を持つことが大前提です。 - 明確な構成を意識する
自己紹介→関心→強み→具体的エピソード→キャリアビジョンの流れで論理的に話す。 - 企業とのマッチングを意識する
企業が求めるタイプの人物像や価値観に寄せてアピールすることが、合否を分ける大きな鍵となります。 - 具体的なエピソードを入れる
数字や事実を交えたエピソードは具体性があり、説得力と信頼感を高めます。 - 話し方や表情、姿勢に気を配る
内容だけでなく、非言語的な表現も面接評価の対象です。自然な笑顔と丁寧な受け答えを心がけましょう。 - 抽象的な表現・企業に合わないアピールは避ける
「がんばります」「真面目です」といった曖昧な言葉では印象に残りません。 - 自信と前向きな気持ちを忘れずに
自己PRは“自分の強みを信じること”から始めましょう。事前準備と練習が、自信につながります。
自己PRが上手くいくと、面接全体の流れもスムーズになり、他の質問にも前向きに応じやすくなります。
「自分らしさ」を活かしながら、企業にとっての“必要な人材”であることを、しっかりと伝えていきましょう。
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- IT業界は初めてだけどチャレンジしたい
- スキルや経験を活かして新しいことに挑戦したい
- 派遣でも安心して働きたい
- 自分の可能性を広げて成長しながら働きたい
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IT関連の求人が豊富なだけでなく、国家資格を持つキャリアコンサルタントによるフォロー、大阪府から委託を受けている関西最大級のIT人材育成訓練校「キャルITカレッジ」の運営など、エンジニア目線になった取り組みを多々おこなっています。
現在活躍中のエンジニアの中にはIT未経験だった者も多くおりますし、毎月入社組の同期がいるのも安心です。
一緒に働けることを心より楽しみにしています!
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