こんにちは、キャル株式会社のげんた(@genta_cal)です。
人材確保の手法が多様化する中で、「人材派遣と人材紹介の違いについてよくわからない」と悩んでいる人事・採用担当者さまも多いのではないでしょうか?
どちらも外部の会社と提携して人材を採用する方法ではあるものの、サービス内容や雇用形態、料金形態や活用シーンなどに違いがあります。
そのため、自社の課題解決に合った方法を選ばなければ、本来必要な人材を確保できないだけでなく、コストが無駄に膨らんでしまう可能性もゼロではありません。
この記事では、人材確保の手法にお悩みの人事・採用担当者さまに向けて、人材派遣と人材紹介の違い、メリット・デメリット、活用ポイント、採用・就業するまでの流れについてわかりやすく解説します。
特徴や違いなどを正確に理解し最適な方法が選択できるように、ぜひご一読ください。
人材派遣と人材紹介それぞれのサービス特徴
人材を確保したいとき、「人材派遣と人材紹介、どちらのサービスを利用すべきか?」と迷う場面も少なくありません。
両者は似たようなサービスに見えて、実は内容や雇用形態などに大きな違いがあります。そこで、まずは人材派遣と人材紹介それぞれのサービスについて見ていきましょう。
人材派遣の特徴とは?
「人材派遣」とは、人材派遣会社が雇用契約を結んでいるスタッフを、派遣先企業に一定期間就業させるサービスです。
人材派遣会社は大きく分けて2種類あり、事務・受付・営業など業種や職種が幅広い総合タイプと、IT・クリエイティブなど業種や職種に特化しているタイプがあります。
人材派遣業をおこなうには、労働者派遣事業者として厚生労働省からの許可が必要です。
人材派遣会社は派遣スタッフと直接雇用契約を結び、給与計算や社会保険の手続き、勤怠管理といった労務関連をおこないます。
派遣先企業は管理の手間を減らすことができ、繁忙期の増員補充や急な欠員対応といった、必要とするタイミングで即戦力となる人材が確保可能です。
人材派遣については「IT人材不足の救世主【人材派遣】とは?メリット・デメリットを仕組みとあわせわかりやすく解説」で詳しく紹介しています。ぜひご一読ください。
人材紹介の特徴とは?
「人材紹介」は、企業が即戦力や優秀な人材を採用したいときに、人材紹介会社にあらかじめ登録されている求職者や転職希望者の中から、最適な人材を紹介してくれるサービスです。
人材紹介業をおこなう際も厚生労働省からの許可を得る必要があり、こちらも総合型と特化型の2種類があります。
人材紹介サービスを利用する強みは、求人媒体や求人広告では出会えない求職者や転職希望者と出会える可能性がある点です。
また、求人票の作成支援や書類選考・日程調整など、採用に関わる業務のほとんどを人材紹介会社に代行してもらうことで、
企業側の工数も削減可能です。
企業側の募集要件などを人材紹介会社が確認し、条件に合う候補者を選定し面接プロセスへとつなげます。企業と求職者や転職希望者の間で雇用契約を結び、入社したタイミングで紹介手数料が発生します。
人材紹介は質の高いマッチングと採用効率向上の両方が実現可能です。直接雇用(正社員や契約社員など)を前提とした採用を検討している際には、かなり有効な選択肢です。
人材派遣と人材紹介の違い
ここまでは、人材派遣と人材紹介のサービス内容や特徴について紹介してきました。
人材派遣と人材紹介ではサービス内容や雇用形態など大きく異なる点があります。ここでは以下5つに焦点を当て、違いを解説します。
- サービス内容
- 雇用形態
- 契約期間
- 選考フロー
- 料金形態
人材派遣や人材紹介のサービス利用を検討する際に、ぜひ参考にしてください。
サービス内容の違い
人材派遣と人材紹介では「サービス内容」が大きく異なります。
人材派遣は労働力の提供を目的としたサービスで、人材紹介は正社員や契約社員として直接雇用させる人材を紹介するサービスです。
人材派遣では、人材派遣会社が雇用しているスタッフを一定期間だけ派遣してもらい、仕事をしてもらいます。人材派遣会社と契約時に取り決めた依頼業務内であれば、自社の社員と同じように派遣スタッフへの直接の指示出しが可能です。
一方の人材紹介は、企業側が求める人材やスキル・経験がマッチしそうな登録者を、人材紹介会社がデータベースから選び、
直接雇用する人材を紹介してもらいます。
求人要件にマッチした人選と紹介をおこなってもらい、書類選考や面接を自社で実施し、正社員または契約社員として直接雇用します。
雇用形態の違い
人材派遣と人材紹介では「雇用形態」にも大きな違いがあります。
人材派遣では人材派遣会社とスタッフとの間で雇用契約を結び、人材紹介では自社とスタッフの間で雇用契約を結びます。
人材派遣の場合、人材派遣会社がスタッフと雇用契約を結ぶため、給与の支払いや各種社会保険の手続きなどをおこなうのも雇用主である人材派遣会社です。勤務時間・労働条件・業務内容は、派遣先(自社)と派遣元(人材派遣会社)との間で取り決めます。
人材紹介では、人材紹介会社から紹介を受けた求職者や転職希望者と面談をおこない年収や勤務条件を決め、雇用契約を直接結び自社の社員として働いてもらいます。
契約期間の違い
「契約期間」にも違いがあります。
人材派遣は最長3年で、人材紹介は一般的に長期です。
人材派遣の場合、人員が必要な期間を定めて人材派遣会社と労働者派遣契約を締結し、スタッフの受け入れをおこないます。
一般的に3ヶ月~6ヶ月程度の短期が多く、繁忙期や期間限定的な人員補充などに適しています。同じ企業の同じ部署で就業できるのは最長で3年という制限が3年ルールによって定められていますが、人材派遣会社と派遣スタッフ双方から合意を得ることで延長が可能です。
一方の人材紹介は、求職者や転職希望者と雇用契約(正社員や契約社員など)を直接結びます。雇用期間は長期が一般的のため、
中長期で就業可能な人材を必要とする場合に適しています。
人材派遣の3年ルールについては「派遣法(労働者派遣法)の3年ルールとは?法改正の歴史や必ず押さえたいポイントと対策をわかりやすく解説!」で詳しく解説しています。
選考フローの違い
人材派遣と人材紹介では「選考フロー」も異なります。
人材派遣では提案される人材を受け入れるだけなのに対し、人材紹介では書類選考や面接を実施して採用を決めます。
人材派遣では、必要とするスキルや経験値を人材派遣会社に伝えることで課題解決に合った人材を提案してくれます。労働者派遣法によって、労働者保護の観点から人材の選定行為が違反とされており、面接や書類選考はできません(紹介予定派遣の場合は可能)。
基本的には提案された人材を受け入れるだけですので、採用活動にかかる工数を削減できます。
一方、人材紹介では採用する人材の自社選考が可能です。自社のニーズに基づき、条件にマッチする求職者に対して、人材派遣会社が登録や履歴書の提出を促してくれます。応募後に書類選考や日程調整をおこない、面接にて適性を見極めた上で採用を判断し、直接雇用する流れです。
料金形態の違い
「料金形態」も異なります。
人材派遣では派遣スタッフが就業した時間に対して料金が発生し、人材紹介では求職者が入社したタイミングで料金が発生します。
人材派遣は、派遣スタッフが実際に就業した時間単位に応じて料金を支払う仕組みのため、勤務開始日から継続的に料金が発生します。派遣元である人材派遣会社に対し、法律で定められた料金算出(給与や社会保険料などを含む)に基づいて料金を支払い、マージンの支払いも必要です。
一方、人材紹介では求職者が入社したタイミングで料金(手数料)が発生します。手数料の相場は入社する方の年収の35%ほどですが、採用が高難易度の場合は35%以上になるケースも少なくありません。入社後に短期間で退職した場合などには、手数料の調整や返金が適用されるルールも存在します。
ここまでに解説した人材派遣と人材紹介の違いを一覧にしましたので、ご参考にしてください。
人材派遣 | 人材紹介 | |
サービス内容 | 労働力の提供 | 直接雇用してもらう人材の紹介 |
雇用形態 | 人材派遣会社とスタッフが雇用契約を結び派遣先で就業する | 紹介されたスタッフが自社と雇用契約を結び就業する |
契約期間 | 原則で最長3年 | 長期が一般的 |
選考フロー | 紹介された人材を受け入れるだけ | 人材紹介⇒書類選考⇒面接 |
料金形態 | 派遣スタッフの就業時間に応じた料金を支払う | 手数料として年収の35%(相場)を支払う |
人材派遣と人材紹介それぞれのメリット
ここまでは、人材派遣と人材紹介のサービスの特徴や違いを解説してきました。次は、それぞれのサービスを利用するメリットについて解説します。
人材派遣を利用するメリット
人材派遣を利用する上でのメリットはいくつもありますが、中でも知っていただきたいメリットがこちらの3つです。
- 専門スキルを持っている即戦力の早期確保が可能
- 労務管理の負担を大幅に軽減できる
- 派遣スタッフから正社員雇用することでミスマッチを防げる
一つずつ解説していきますので、人材派遣の利用を検討している担当者さまはぜひ参考にしてください。
専門スキルを持っている即戦力の早期確保が可能
人材派遣を利用する一番のメリットと言えるのが、専門スキルや知識を持っている即戦力の早期確保が可能という点です。
人材派遣会社には多くのスタッフが登録しており、法務関連・営業事務・ITなどさまざまな職種の人材が揃っています。課題解決に必要とするスキルを人材派遣会社に伝えることで、適した人材をスピーディに紹介してもらえるため、採用活動に時間をかけることなく人材確保が可能です。
労務管理の負担を大幅に軽減できる
メリットの二つ目は労務管理の負担を大幅に軽減できることです。
派遣スタッフと雇用契約を結ぶのは人材派遣会社のため、給与計算・社会保険の手続き・有給休暇の管理などは雇用主である人材派遣会社がおこないます。
労務管理に時間や手間を割く必要がありませんので、結果として管理コストを抑えることが可能です。
派遣スタッフから正社員雇用することでミスマッチを防げる
メリットの三つ目は、派遣スタッフから正社員雇用することでミスマッチを防げる点です。
派遣スタッフとして受け入れている期間中に、スキル・勤務態度・職場との相性などの見極めができます。自社にマッチし「直接雇用したい」という場合には、人材派遣会社と派遣スタッフの双方から合意を得ることで正社員雇用が可能です。
これにより、採用後によくありがちな「期待していた人物像と違う」というミスマッチを防げるため、より正確な人材確保が実現できます。
人材紹介を利用するメリット
人材紹介を利用する上でも多くのメリットがあります。特に知っていただきたいのがこちらの3つです。
- 費用が無駄になるリスクが低い
- ハイクラスやマネジメント層の即戦力採用が可能
- 採用条件を満たす求職者の選考が可能
ここでは上記のメリットを一つずつ解説していきます。人材紹介の利用を検討している担当者さまは、ぜひ参考にしてください。
費用が無駄になるリスクが低い
人材紹介を利用するメリットの一つ目は、費用が無駄になるリスクが低いことです。
人材紹介は「成功報酬型」のサービスで、採用が決定し入社して初めて費用(紹介手数料)が発生します。よって、採用に至らなければ費用は一切かかりません。万が一、入社後に早期退職した場合は、返金保証制度が設けられているケースも多いため、リスクを最小限に抑えられます。
ハイクラスやマネジメント層の即戦力採用が可能
二つ目のメリットは、ハイクラスやマネジメント層など即戦力となる人材を採用できる点です。
一般の求人サイトや媒体ではアプローチが難しい優秀な人材であっても、人材紹介会社が持つ独自の転職市場ネットワークを通じて紹介してもらえます。経営層や専門スキルを持つハイクラスの人材を迅速に確保できるため、事業拡大や組織強化を目指す企業にとっては大きな魅力です。
採用条件を満たす求職者の選考が可能
三つ目のメリットは、採用条件を満たす求職者の選考が可能という点です。
求めるスキルや経験などを人材紹介会社に詳しく伝えることで、マッチ度が高い求職者を選定し紹介してくれます。はじめから一定の基準をクリアした求職者のみと面接ができるため、効率的に採用活動を進められます。
よって、ミスマッチを減らし採用の質を高めたい企業にとっては大きな強みです。
人材派遣と人材紹介それぞれのデメリットと注意点
ここまでは、人材派遣と人材紹介それぞれの利用するメリットについて紹介してきました。次は、デメリットと注意点を解説します。
人材派遣を利用する際のデメリットと注意点
人材派遣を利用するデメリットと注意点はこちらです。
- 契約時に取り決めた業務以外は依頼できない
- 帰属意識が希薄な場合もある
- 受け入れ前の面接が禁止されている
ここでは上記3点について解説します。くれぐれも誤った認識で人材派遣を利用しないためにも、しっかり確認しておきましょう。
契約時に取り決めた業務以外は依頼できない
人材派遣を利用する上で一番のデメリットとして挙げられるのは、契約時に取り決めた業務以外は依頼できない点です。
派遣では人材派遣会社と労働者派遣契約を締結しスタッフの受け入れをおこないますが、契約時に取り決めた業務内容以外は依頼できません。そのため、契約締結前に依頼したい業務をしっかり洗い出し、人材派遣会社と擦り合わせをおこなうことが重要です。
帰属意識が希薄な場合もある
二つ目のデメリットは、派遣スタッフによっては帰属意識が希薄な場合もある点です。
派遣スタッフは自社の正社員ではなく派遣元である人材派遣会社と雇用関係にあるため、例え業務をしっかり遂行していたとしても職場への愛着は薄くなりがちです。また、契約期間が終了すると別の派遣先に移籍してしまうケースも多く、社内の改善促進や長期的な視点での働きには消極的な傾向があります。
受け入れ前の面接が禁止されている
デメリットの三つ目は、受け入れ前の面接が禁止されている点です。
受け入れ前に候補者と面接する行為は、労働者派遣法の「派遣労働者を特定することを目的とする行為」にあたるため原則禁止されています。
そのため、例えスキルや経験がマッチしていても、実際に働いてもらわないことには適性や人柄が判断できません。ただ、直接雇用が前提の紹介予定派遣の場合は、例外的に受け入れ前の面接実施が認められています。
人材派遣の仕組みについては「IT人材不足の救世主【人材派遣】とは?メリット・デメリットを仕組みとあわせわかりやすく解説」で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
人材紹介を利用する際のデメリットと注意点
続いては人材紹介を利用する際のデメリットを見ていきましょう。
- 大量採用時はコストが膨らむ
- 求職者を積極的に紹介してもらえない可能性がある
- 採用ノウハウが社内に蓄積しづらい
人材紹介を利用する際、上記の3つがデメリットとしてあげられます。利用後に「イメージと違った」とならないためにも、必ず確認しておいてください。
大量採用時はコストが膨らむ
一つ目のデメリットは大量採用時はコストが膨らむことです。
人材紹介は採用する求職者の年収に応じて手数料を支払う仕組みのため、採用人数が多いほどコストが膨らんでしまいます。
そのため、コストパフォーマンスの観点からも、大量採用には不向きです。
しかも、人材紹介会社から紹介してもらえる求職者の数には限りがありますので、短期間で多くの人材を確保したいケースにも向いていません。
求職者を積極的に紹介してもらえない可能性がある
二つ目のデメリットは、求職者を積極的に紹介してもらえない可能性がある点です。
人材紹介は、求職者の希望条件と企業側の募集要件のマッチ度が高い場合に、優先的に紹介する傾向があります。そのため、条件面で魅力が低い、選考スピードが遅い、などの場合は紹介が後回しにされてしまうケースも少なくありません。
また、人材紹介会社への費用支払いは入社が決まったタイミングでおこなう成果報酬型のため、内定・入社の可能性が高い案件や入社率が高い企業を優先しやすい傾向もあります。
採用ノウハウが社内に蓄積しづらい
三つ目のデメリットは採用ノウハウが社内に蓄積しづらい点です。
選考プロセスの多くを人材紹介会社に任せるため、応募者への初期対応、選考手順、スクリーニングのノウハウなどを社内に蓄積しにくくなります。その結果、社内での採用力がレベルアップせず、人材紹介会社に依存し続ける状況に陥ってしまう可能性もゼロではありません。
継続的に採用をおこなうのであれば、人材紹介を利用しつつ採用情報や対応フローを分析して、社内に蓄積するための体制を整える必要があります。
人材派遣と人材紹介どちらを選ぶべき?
ここまでは、人材派遣と人材紹介それぞれのメリット・デメリットを紹介してきました。次は、それぞれの活用ポイントについて解説します。
人材派遣と人材紹介は異なる特性を持つ採用手法です。どちらのサービスが自社に適しているかを見極めるには、人材の必要期間など採用計画を見据えることが重要です。
ここでは、効果的に利用する上でのポイントを分かりやすく解説します。「どちらを選ぶべき?」とお悩みの人事・採用担当者さまは、ぜひ参考にしてください。
人材派遣の活用ポイント
人材派遣を活用するかの判断ポイントは、「必要なときに人材を確保したいか?」です。
繁忙期や短期プロジェクトなど一時的な人材不足や、職種やスキルに特化した人員の補充においては、迅速におこなう必要があります。
人材派遣では、コールセンター業務・IT・経理・翻訳といった、専門スキルを持つ人材を個人単位で確保できるため、社内リソースでは対応しきれない業務にも対応できます。
人材派遣を活用することで、通常業務に支障をきたすことなく即戦力の確保と早期就業が実現可能です。派遣スタッフの給与計算や社会保険の手続きといった労務管理は人材派遣会社がおこなってくれるため、企業側の負担を大幅に軽減でき業務効率化にもつながります。
人材派遣の活用は、人材不足や業務負担を一時的に補いたいときに、柔軟に対応できる手段として非常に有効的です。以下に該当するケースでは、人材派遣会社の活用をおすすめします。
こんなときは人材派遣の活用がおすすめ |
・繁忙期に向けたカスタマーサポートのスタッフを増員したい
・ITシステム導入に伴い一時的にエンジニアを確保したい ・プロジェクトを立ち上げたいがリーダー候補がいない ・自社社員だけでは業務が回らずサポート人員を補充したい |
人材紹介の活用ポイント
人材紹介を活用するかの判断ポイントは、「長期的な人材確保や定着率を重視しているか?」です。
人材紹介は求職者と直接雇用契約を結ぶ形態のため、即戦力としての採用はもちろんのこと、中長期的に活躍できる人材を見極めて採用ができます。
特に、専門的なスキルや経験を持つ人材を直接雇用したい場合は、人材紹介の活用が有効的です。スキルだけではなく、企業文化や社内ルール、業界特性に合った人材を選定できる点も魅力です。
業界や職種に精通した専任の担当者がニーズを的確に把握し、適している求職者を紹介してくれるため、採用の手間やミスマッチの可能性を軽減できます。
人材紹介を活用することで、履歴書や面接を通じて企業と求職者双方の理解を深めながら選考を進められますので、入社後の定着率向上にもつながります。以下に該当する場合は、人材紹介の活用を検討してみましょう。
こんなときは人材紹介の活用がおすすめ |
・自社のルールや方針にマッチする正社員を探している
・ハイクラス人材などの即戦力を採用したい ・長期的な管理職候補を採用し組織の体制強化を図りたい ・新規事業の立ち上げに伴いプロジェクトリーダーを確保したい |
人材派遣や人材紹介を利用し採用・業務開始するまでの流れ
ここまでは人材派遣と人材紹介の活用ポイントについて紹介してきました。
最後は、それぞれのサービスを利用して採用や受け入れ・業務開始までの流れを解説します。
人材派遣を利用する際の流れ
人材派遣を利用して受け入れや業務開始してもらうまでのプロセスは、以下のようになっています。
1.人材派遣会社へ問い合わせ
2.条件や依頼業務の伝達
3.候補者の提案
4.受け入れ決定
5.就業に向けた日程調整
6.業務開始
始めに、人材派遣会社に問い合わせをして、必要な人材の職種やスキル、依頼予定の業務内容を伝えましょう。
次に、人材派遣会社が保有している登録スタッフの中から、条件に合う人材を選定してもらいます。スキルや条件のヒアリングなどをされて、求めている人材に近い候補者を提示されます。
その後、受け入れるか否かの判断をおこないますが、労働者派遣法によって面接は禁止されているため、スキルシートなどをもとに判断しなければいけません。受け入れが決定したら就業日を調整し、受け入れをおこない業務開始してもらいます。
人材紹介を利用する際の流れ
人材紹介を利用して採用・業務開始するまでの流れは以下の通りです。
1.人材紹介会社への問い合わせ
2.募集要件や必要スキルなどを伝達
3.候補者の紹介/書類選考
4.面接
5.採用決定/入社の手続き
6.業務開始
まずは人材紹介会社に問い合わせをおこない、募集要件・スキル・経験・人物像などを詳しく伝えましょう。それに基づいて人材紹介会社に候補者を選定してもらいます。
人材紹介会社が履歴書や職務経歴書などの応募書類をもとに候補者を紹介してくれますので、書類選考をおこない面接を実施します。採用が決まったら内定通知を出して入社に向けた手続きを進め、入社し業務を開始してもらいます。
人材派遣と人材紹介の違いやメリット・デメリットのまとめ
今回は、人材派遣と人材紹介の違いやそれぞれの特徴、メリット・デメリットなどを解説しました。
両者はどちらも優れた人材採用のサービスですが、特徴や活用ポイントには明確な違いがあります。
人材派遣は短期間・即戦力の人材確保に強く、企業側の労務管理の負担が少ないのが魅力です。一方で、人材紹介は正社員や契約社員など直接雇用を前提とした人材確保に強く、定着率向上に期待が持てます。
契約期間・選考プロセス・料金形態などに違いがあり、それぞれにメリット・デメリットや注意点があるため、活用シーンを見極めることが重要です。
「今すぐ人材が欲しい」や「中長期で活躍できる人材を探している」など、状況に応じて適切に使い分け、より効果的な人材確保を実現しましょう。
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キャルはITエンジニア数が2,800人に及び、数の豊富さから提案要員は常時100名を超えます。そのため、最短翌日のアサインも可能です。
web/オープン系・汎用系・制御組込系・インフラ系とどの分野にも対応可能で、要件定義や実装といったフェーズにも対応しています。
また、プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーなどの役職者も多数在籍しておりますので、IT人材にお悩みでしたらキャルにご相談ください。
- すぐにでも参画してくれるエンジニアが欲しい
- 人材派遣を利用したいが単価を抑えたい
- 大規模プロジェクト推進のため、大人数を派遣してほしい
- 1週間だけの短期プロジェクトをお任せしたい
などなど、当社では多くの企業さまのお悩みを解決してきました。また、当社にて受託開発を請け負うことも可能です。
人材獲得競争が激化している昨今、変化する人材ニーズに柔軟にお応えし、すべての企業さまの事業を推進すべく、人的資源の面からサポートして参ります。
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